PhotoStory3では、フォトムービーが作成できます。写真だけでなく、ビデオも素材として取り込めるソフトが、Windowsムービーメーカーです。ここでは、Windows Liveシリーズにある「Windows Liveムービーメーカー」を紹介します。(Windowsムービーメーカーと、Windows Liveムービーメーカーは、異なるアプリケーションです。)
Windows Liveムービーメーカーは、Microsoft Office 2007のリボンインターフェースが採用されています。Windowsムービーメーカーにある「ストーリーボード」と「タイムライン」は、Windows Liveムービーメーカーではストーリーボードのみになっています。
Windows Liveムービーメーカーは、Microsoftサイトから「Windows Liveシリーズ」として無料ダウンロードできます。Messenger、メール、フォトギャラリーなどが含まれる一括ダウンロードですが、インストール時に選択が可能です。インストール可能OSは、Windows Vista と Windows 7 で、Windows XP にはインストールできません。
では、Windows Liveムービーメーカーを立ち上げてみましょう。


写真、ビデオ、音楽などの素材をストーリーボードに取り込むには、ストーリーボードにドラッグするか、リボンの追加グループにある「ビデオや写真の追加」、「音楽の追加」をクリックします。

写真の場合は、「切り替え効果」グループと、「移動および拡大」グループが変更できます。ビデオの場合は、「切り替え効果」グループのみ変更できます。

視覚効果は、写真やビデオの素材に影響を与える効果になります。古い写真のようなセピア色等に変更できます。

「縦横比」は、標準(4:3)とワイドスクリーン(16:9)の切り替えができます。写真の大きさは問いませんが、縦横比は4:3に揃えておくと、余分なブラックバーが表示されません。ワイドスクリーンで作成する際は、写真やビデオ素材も、16:9で作成します。
素材毎に、ムービーを作成する上で変更できるパラメーターをまとめました。

ストリーボード上の写真を選択すると、コンテキストタブである「ビデオツールの編集」タブが表れます。写真の表示時間は、B部にある再生時間で設定します。ストーリーボードのC部のように複数写真が選択されていると、選択された写真の再生時間を一度に変更することができます。複数選択は、ShiftもしくはCTRLを押しながら写真をクリックします。

写真間の切り替え効果は、アニメーションタブの切り替え効果グループで行います。この再生時間は切り替えにかかる時間で、ストーリーボード上ではD部のように三角形で表示されます。リボン部のDで、切り替え効果の「クロスフェード」が選択されていることが分かります。
同タブの「移動および拡大」グループでは、写真をパン(カメラを水平方向や垂直方向に動かせる)や、ズーム(被写体を拡大したり縮小したり)等の動作を与えます。ストーリーボード上では、E部のような小さな4つの四角形マークで表示されます(視覚効果を与えた場合も同様のマークになります)。リボン部のEで、「拡大、中央へ」の効果が選択されていることが分かります。
パンやズームを任意に設定したい場合は、PhotoStory3でその部分だけをムービーにして、Windows Liveムービーメーカーに取り込みます。その際再生時間は変更できませんので、PhotoStory3で希望する再生時間にしておきます。

ストーリーボード上のビデオを選択すると、写真と同様のコンテキストタブである「ビデオツールの編集」タブが表れます。写真の場合は本タブの「調整」グループのみの変更しかできませんでしたが、ビデオは逆に「調整」グループ以外が変更できるようになります。
「編集」グループの「分割」は、1つのビデオを任意の位置で分割して、2つのビデオにすることができます。「トリムツール」は、取り込んだビデオの何秒から何秒までを再生するか…というビデオのトリミングができます。「トリムツール」をクリックすると、新たな「トリム」タブが表れ、その選択したビデオの時間軸になります(ここで分割やトリムを行っても、ストーリーボードに読み込んだ元データであるビデオ素材は、影響されません)

音楽を組み込むと、コンテキストタブである「音楽ツールのオプション」タブが表れます。「フェードイン」「フェードアウト」は、出だしの音が徐々に大きくなる(フェードイン)、終わりの音が徐々に小さくなる(フェードアウト)効果を与えます。「分割」はビデオ同様、1つの素材を2つの素材に分割します。
「開始時間」は、ムービーのどの位置で選択した音楽をスタートさせるか…というムービー上の時間を指定します(0.00秒だと、ムービー開始と同時に音楽もスタートします)。「開始位置」と「停止位置」は、取り込んだ音楽素材のどこを再生するかの設定です。上記の設定では、その音楽のはじめから37.00秒の位置から186秒の位置までの149秒がムービー上で再生されます。
ホームタブの「追加」グループにある「タイトル」「見出し」「クレジット」を選択して、テキストを入力します。「タイトル」はムービーのはじめに、「クレジット」はムービーの最後に、それぞれ黒の背景色で、プレビューモニター内にテキストを入力します。写真やビデオにテキストを重ねる場合は、「見出し」を選択します。

ストーリーボードにテキストが挿入された箇所を選択すると、コンテキストタブである「テキストツールのフォーマット」タブが表れます。「フォント」グループや「段落」グループで、フォント、サイズ、フォント色、透明度、揃え等が設定できます。
「調整」グループの「開始時間」は、ムービー上の時間軸で何秒の位置から表示をはじめるかを設定します。「テキストの表示時間」は、開始時間から何秒間表示するのかを設定します。上記の設定では、ムービー時間軸の40.03秒から48.03秒の間、テキストが表示されます。「特殊効果」グループでは、テキストのスクロールなど…テキストに動的な効果を与えます。
上記Aの「ムービーメーカーボタン」をクリックして、「ムービーの保存」を選択します。

ムービーの書き出しスペック
| 解像度 | 表示サイズ | 縦横比 | ビットレート | 推定ファイルサイズ | 計算ファイルサイズ 実験ファイルサイズ |
| 高解像度 (1080p) |
1920×1080 px | ワイドスクリーン 16:9 |
7.98 Mbps | 57.06 MB/min. | 57.06×2.5=142.65 114 MB |
| 高解像度 (720p) |
1280×720 px | ワイドスクリーン 16:9 |
6.03 Mbps | 43.14 MB/min. | 43.14×2.5=107.85 80 MB |
| ワイドスクリーン (480p) |
720×480 px | ワイドスクリーン 16:9 |
2.99 Mbps | 21.39 MB/min. | 21.39×2.5=53.475 43 MB |
| 標準画質 | 640×480 px | 標準 4:3 |
2.99 Mbps | 21.39 MB/min. | 21.39×2.5=53.475 43 MB |
| ポータブル 携帯電話 |
320×240 px | 標準 4:3 |
1.69 Mbps | 12.10 MB/min. | 12.10×2.5=30.25 26 MB |
| メール インスタント |
320×240 px | 標準 4:3 |
0.291 Mbps | 2.08 MB/min. | 2.08×2.5=5.20 5 MB |
(実際ファイルサイズは、2.5分のムービーを実際に書き出した数値です)
ムービーに書き出すと、拡張子が「wmv」のファイルが生成されます。一方「プロジェクト」を保存すると、拡張子が「wlmp」となります。プロジェクトファイルは、ストーリーボードに表示される写真、ビデオ、テキスト、音楽、切り替え効果、特殊効果などの情報が含まれています。元のビデオや、写真、音楽はプロジェクトへの関連付けだけですから、ムービーメーカーで編集しても変更されません。ただし、プロジェクトファイルを移動させる場合は、その関連付けが変わらないように配慮が必要です。